血糖値が46だった患者さんに、「自覚症状ありますか?」って聞いても、「ない。」って言われちゃって💦
なんて聞けば良かったの?
自覚症状がない場合もあるからね。
でも、「〇〇はありますか?」って聞いてみるといいかもね。
患者さんは、低血糖の症状が出ていても、その症状の原因が低血糖だと思っていない場合があります。
なので、「〇〇はありますか?」と聞けるといいですね。
低血糖の症状にはどんなものがあるのかが、具体的に分かります。
覚えてほしい「はひふへほ」
覚えてほしいのは「はひふへほ」です。
は=腹が減る(強い空腹感)
ひ=冷や汗
ふ=震え(手足の震え)
へ=変にドキドキ(動悸)
ほ=ほっとくと昏睡
覚えていれば「空腹感はありますか?」とか聞けるでしょう?
「はひふへほ」の他に知っておいてほしい、作業能力の低下と気分の変化
覚えてほしい「はひふへほ」の他にも、作業能力の低下や、気分の変化がある場合があります。
- 眠気
- 集中力低下
- 考えがまとまらない
- 言葉がつまる
- 動作緩慢
私は「眠気とか、ぼーっとする感じはありますか?」って聞いているよ。
- イライラ
- 不安感
- 悲しい
- 幸せ
私は「イライラしたり、不安な感じはありますか?」って聞いているよ。
糖尿病療養指導士を目指すなら覚えておきたいこと
低血糖の症状は、交感神経症状と副交感神経症状があります。
- 発汗
- 頻脈
- 動悸
- 手指振戦
- 顔面蒼白
交感神経症状は、血糖値が70mg/dl以下の時、カテコールアミンの上昇によって起こります。
カテコールアミンはインスリンの拮抗ホルモンです。
血糖値が下がると、血糖値を上昇させるためにカテコールアミンが分泌されます。
- 頭痛
- 空腹感
- 動作緩慢
- 集中力の低下
- 眼のかすみ
- 傾眠
- 異常行動
副交感神経症状は、脳や神経細胞のエネルギー不足によって起こります。
- けいれん
- 意識障害(昏睡)
低血糖昏睡は、後遺症として脳障害が残る恐れがあるよ。
予兆なしで突然起こる無自覚低血糖
空腹感や冷や汗などの初期症状がないまま、突然意識を失うなどのするのが、「無自覚低血糖」です。
普段から低血糖をよく起こす人(特に1型)や、自立神経障害が進んでいる人に起こりやすいと言われています。
予防するには、低血糖を繰り返さないようにする事が大切です。
まとめ:症状には個人差がある
低血糖の一般的な症状をご紹介しました。
でも低血糖の症状には個人差があります。
症状の出やすい人もいるし、出にくい人もいます。
また、初期症状のあらわれ方には、それぞれ決まった傾向があります。
患者さんに「普段低血糖になると、どんな症状が出ますか?」と聞いてみるといいよ。