今日も先輩に怒られた…。
何にも出来ない自分が情けない…。
看護師向いてない…。
もう辞めたい…。
私も看護師向いてないと思って、1年間引きこもってたから、その気持ちよく分かるよ。
毎日毎日、先輩に怒られる。
患者さんに対しても、何にも出来ない。
頑張ってるけど、ちっとも成長しない。
きっと看護師に向いてないんだ。
もう看護師辞めよう。
そう思って、1年間看護師を辞めて、引きこもっていました。
でも結局、今は、看護師やっています。
今日は、どうして私が看護師を辞めなかったのか、お話しますね。
看護師7年目、1年間引きこもった
5年間、胃カメラ・大腸カメラがメインのクリニックで働いていました。
退職して、同じようなクリニックに転職しましたが、仕事がまったく出来ませんでした。
あまりにも出来ない自分にショックを受け、引きこもりました。
転機:1冊の本に出合う
引きこもっていたある日、本屋をぶらぶらしていたら、1冊の本に出合いました。
現役看護師イラストエッセイ 病院というヘンテコな場所が教えてくれたコト。
著者は仲本りささん。
新人看護師さんが、色んな患者さんとの出会いから学び、成長していく様子を描いたイラストエッセイです。
その本で、
膵がん末期で、手足がむくんで冷たい患者さんがいました。
そこで、足浴をすると「いい気持ち…。」と患者さんの顔がほころびます。
私も、患者さんの「ほっとした顔」を見たくて、看護師になったんだ…。
その患者さんは、「故郷に帰りたい。」と願いますが、願いは叶いませんでした。
筆者の仲本さんは、
叶えてあげられなかった患者さんの願いを、次は叶えてあげられるように、私は、腕を磨いていくしかない
病院というへんてこな場所が教えてくれたこと 著:仲本りさ
「腕を磨いていくしかない」という言葉に、「はっ!!」としました。
今までの私は、腕を磨く努力をしたんだろうか…。
もっと、必死に、がむしゃらに頑張ってみてから辞めても遅くないんじゃないか…。
という思いに突き動かされて、引きこもりから看護師に復帰しました。
この頃、夫が体調を崩し、私が働かなくてはいけない状況になりました。
私は看護師になる前、10年間医療事務をしていたので、医療事務に戻るという選択肢もありました。
でも、看護師に戻ろうと思ったんです。
内科のクリニックに復帰
看護師に復帰しましたが、最初はひどいものでした。
でも「患者さんの、ほっとした顔が見たい!」と思い、諦めないで何回も挑戦しました。
時間はかかりましたが、段々出来るようになっていきました。
いつの頃からか、患者さんが笑ってくれます。
笑顔の患者さんを見ると、「諦めないで良かったな。」と思います。
数ある職業の中で、どうしてあなたは看護師を選んだんでしょう?
今諦めてしまって、後悔しませんか?
頑張れた理由:家族がいたから
偉そうに言ってますが、諦めずに頑張れたのは、夫の支えがあったからだと思います。
私の愚痴を、毎日聞いてくれました。
泣きながら帰っても、何も言わず隣にいてくれました。
そして、「無理しなくていいよ。
辛かったら、いつでも辞めていいんだよ。」と言ってくれました。
変なアドバイスもせず、ただ黙って聞いてくれた事で、どれだけ救われたか分かりません。
でも、夫が急逝し、話せる人がいなくなってしまいました。
今は、思うままノートに書き殴っています。
話したり、ノートに書いたりする事で、頭の中が整理されるんです。
今、悩んでいる皆さんにお伝えしたいのは、
「悩んでいる事を、誰かに話したり、ノートに書いてみたりするとよいよ!」という事です。
自分が何がイヤなのか、何に悩んでいるか、問題点が見えてきますよ。
おススメです。